生まれつきのクマを解消する4つのトレーニング法
2020/07/02
- 目の下のクマ

大人のクマには主に血行不良が原因の「青クマ」、色素沈着や肌の乾燥、日焼けによるシミやくすみが原因の「茶クマ」、老化が原因の「黒クマ」の3種類に分けることができると言われています。これらはいずれも睡眠不足や運動不足、栄養の偏った食事、間違った美容ケア、加齢が引き起こすものであるため、生活習慣を見直すことである程度改善されます。一方、生まれつきのクマはこのような生活習慣は関係なく、目元の筋肉いわゆる「眼輪筋」の働きが弱いことに原因があるといわれています。

監修
恵比寿美容クリニック
理事長 堀江 義明
眼輪筋と目の下のクマ
眼輪筋とは上まぶたから下まぶたにかけてドーナツ状に存在する目の周りの筋肉のことです。この筋肉は、まぶたを開いたり閉じたりするときに使われています。
眼輪筋が緩むとまぶたが閉じ、硬くなるとまぶたが開く、という仕組みになっています。この眼輪筋の筋力が弱いとまぶたが緩んだりたるんだりしてしまい、目の下のクマの原因になってしまうことがあります。
また、クマ以外にも重度の眼精疲労やドライアイ、上下のまぶたがつかない「不完全瞬目」という症状に繋がることもあります。生まれつき眼輪筋が弱い方はいくら正しい生活習慣を心がけても、こういったクマなどの症状が出やすくなってしまいます。
眼輪筋の低下は青クマと黒クマどちらも引き起こす
眼輪筋が弱いのは生まれつきのこともありますが、通常の方でも眼輪筋の働きは加齢と共に弱まります。本来、多くの日本人のまぶたには脂肪が多くついています。眼輪筋が正常に働いていれば、厚い脂肪や皮膚もしっかりと支えることができるのですが、加齢により筋力が低下すると、支えきれなくなった脂肪や皮膚が緩んだりたるんだりしてしまいます。こうして支えきれなくなった脂肪と皮膚が下まぶたあたりでたるみ、目の下に影ができ、黒クマを発生させてしまうのです。
また、目輪筋が弱いと目の周りの血行不良を引き起こすため、青クマの原因にもなってしまいます。つまり、通常の方でも眼輪筋の低下でクマが発生することがあり、生まれつき眼輪筋が弱い人は急速にクマが進行してしまう恐れもあるということです。
生まれつきのクマを解消する4つのトレーニング法
眼輪筋は鍛えることができるので、トレーニングを継続することで生まれつきのクマを解消する効果が期待できます。
ここでは生まれつきのクマを解消する4つのトレーニング法を紹介します。
生まれつきのクマを解消するトレーニング1
- 正面をまっすぐ見ます。
- 両目を5秒間つむります。
- 思いっきり目を開いて5秒間正面を見つめてください。
- 再び両目を5秒間つむり、思いっきり目を開けて5秒間上を見ます。
- 再び両目を5秒間つむり、思いっきり目を開けて5秒間下を見ます。
- 再び両目を5秒間つむり、思いっきり目を開けて5秒間右を見ます。
- 再び両目を5秒間つむり、思いっきり目を開けて5秒間左を見ます。
これを1セットとし、2回続けて行ってください。
生まれつきのクマを解消するトレーニング2
- 顔は天井を向いた状態で目だけ真下を見て、ゆっくり10回まばたきをします。
- あごを引いた状態で目だけ真上を見て、ゆっくり10回まばたきをしてください。
生まれつきのクマを解消するトレーニング3
- まずピースの指を作ります。
- ピースの中指が目頭に人差し指が目尻に来るように押さえます。
- 次にそのピースで全体的に軽く押し上げます。
- 押し上げた状態で眩しい時のように目をすぼめて20秒ほどキープしてください。
- そして元に戻します。
これを1セットとし、2、3回続けて行ってください。
生まれつきのクマを解消するトレーニング4
- 目を見開き、8の字を描くイメージで眼球を回します。
- 反対回りも同じように。
これを1セットとし、5回続けて行ってください。
目の周りの血行不良を改善するマッサージ方法
眼輪筋のトレーニングと共に目の周りの血行不良を改善するマッサージを行うことで、より効果的に生まれつきのクマ改善効果が期待できます。
ここでは目の周りの血行不良を改善するマッサージ方法をいくつか紹介します。
目の周りの血行不良を改善するマッサージ1
- 両手の人差指から薬指までの3本指をおでこの真ん中に当て、気持ち良い程度の圧力をかけながらこめかみまで移動させます。
- 両手の中指の腹を左右の目尻に当て、目の下の骨の縁をなぞるように目頭まで移動させ、目の上の骨の縁をなぞるように目尻へ戻します。
- 両肘を肩と並行に張って、中指と薬指の腹を目の下に当て、目頭から目尻、こめかみへと圧力をかけながら移動させます。
それぞれの工程を3~5回続けて行ってください。
目の周りの血行不良を改善するマッサージ2
- 目尻に中指を置きます。
- 指を斜め45℃方向にまぶたを引っ張ります。
- 指を離します。
これを1セットとし、3~4回続けて行ってください。
目の周りはデリケートなので強く押し過ぎたり、こすり過ぎて眼球や皮膚にダメージを与えないように注意してください。目の周りのマッサージはマッサージは専用のクリームなどを使って、滑りをよくしてから行いましょう。
生まれつきのクマを解消する4つのトレーニング法についてお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか。
クマが悪化しないためにも、スキンケアのついでにトレーニングやマッサージを取り入れてみて下さいね。