目の下のピクピクが止まらない!痙攣する原因と対処法

2021/01/27

  • 目の下のクマ

目の下が突然ピクピクすることありませんか?痙攣が起きてしまうと自分ではどうすることも出来ず、周りにバレてしまい恥ずかしい経験をしたという人もいると思います。ただ、その殆どがすぐに治まってしまうため、ただの疲れかなと思う人も少なく、病気だと気づかないこともあるのです。そんな目の下の痙攣を引き起こす原因や対象法をご紹介します。

監修
恵比寿美容クリニック
理事長 堀江 義明

ドクター紹介

目の下が痙攣!?これって何?

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ふとした時に襲ってくる目の下のピクピク。このピクピクした痙攣は一体何なのでしょうか?

目の下が痙攣してしまう理由は3つ考えられます。

VTD症候群

VTD症候群のVTDとは、Visual Display Terminal Syndromeの略語で、PCのディスプレイやその周辺の機器・端末を指しています。別名:テクノストレス眼症とも呼ばれます。

現代は、PCを使った業務が多く存在していますので、現代病とも言える病気なのです。これはスマホにも言えることなので、年齢関係なくPCやスマホを使用する人ならだれでも発症が考えられ、年々この問題は深刻化しています。PC、スマホ以外にも小型ゲーム機、TVも当てはまります。

特に長時間PC作業やスマホを見続けている人に多く見られ、目の周り(上瞼や下まぶた)の痙攣・ドライアイ・視力低下・首や肩こり、だるさ、イライラや食欲不振など心身的な症状が発症するなど様々な症状が考えられるのです。

眼瞼ミオキミア

眼瞼ミオキミアとは、自分の意思と関係なく目の周りの筋肉が収縮を起こすことです。この筋肉が収縮を起こしているときにピクピクとしたものを感じています。

眼瞼ミオキミアの初期症状は片目の下まぶたにピクピクとした痙攣を引き起こすことや目がショボショボするドライアイに似た症状から始まることが多いです。酷くなってくると上瞼が垂れ下がってきて重く感じたり、視力低下も考えられます。ただし、上まぶたが重く感じても勝手に目が閉じるような症状はありません。

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)

眼瞼痙攣はまぶたがピクピクする症状に加え、眩しさを感じたり、目が乾く、自分の意思関係なく突然として目が閉じてしまうなどの症状も起こります。症状が出てもそのまま放置してしまうと自分でまぶたを抑えてあげないと目が開けられない状態になってしまうこともあるのです。

では、痙攣を引き起こす原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

目の下が痙攣する原因とは

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前項で3つの症状を上げましたが、目の周辺が痙攣をおこす原因として最も考えられるのは眼精疲労です。

眼精疲労とは、目に負担を掛けすぎて眼痛や肩こり、首コリ、頭痛など目以外の身体部位へ影響が出ます。一時的に目が疲れた、シュパシュパするというのは眼疲労と呼ばれ眼精疲労になる前の症状です。

眼精疲労を引き起こす要因としては、長時間スマホやPC作業が続くときや、コンタクトやメガネの度数が合っていないまま生活するなどが挙げられます。

先ほど紹介した、VDT症候群も眼精疲労が原因とされますが、現代社会でスマホやPCの長時間利用が問題となっている為、VDT作業を限定とした名前が付けられているのです。

まぶたの痙攣の原因としてよく見られる症状である眼瞼ミオキミアも同様に、眼精疲労が原因になります。またストレス、睡眠不足でも引き起こされます。ただし、眼瞼ミオキミアの症状が長期間続くようであれば、顔の神経や脳腫瘍など他に何らかの原因がありますので注意したいところです。

眼瞼痙攣は眼精疲労が原因と考えられておらず、神経系の異常が原因ではないかと言われています。この眼瞼痙攣に関しては、未だにはっきりとした原因が判明していない状態で日々研究が行われて状況です。もし、眼瞼痙攣の症状かもと思った場合は、早めに眼科を受診することをおすすめします。

病的な症状の原因は上記で説明しましたが、この他にも血行不良、栄養不足などが考えられます。全身の血行不良が悪ければ、目の周りに必要な栄養素が行き届かなくなるので、筋肉や眼球といったそれぞれの部位本来の働きが鈍くなり疲れやすくなってしまうのです。例え血行が良かったとしても目の本来の働きや回復などに使われる栄養素が不足している場合も同様のことが言えます。

ピクピクが止まらない!痙攣の解消法と対処法

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前述したとおり、目の下や目元の痙攣が引き起こされるのは、目を酷使していることが大きな原因です。神経系の異常や病気でない限りは以下の対処法で痙攣を解消することが出来ます。

PCやスマホの利用を一旦中止し、休憩を取る

PCやスマホなどディスプレイを要する作業を一旦中止し、目を休めてあげましょう。仕事時間以外で使用することの多いスマホは自分で気を付けて使用しない時間を増やすことが出来ますが、仕事でPCを長時間使用する場合は、まとまった時間休憩を取ることが難しいと思うので最低でも1時間に1回、数分~10分程度で構いませんので休憩を入れるようにしてください。そして、遠くの景色を眺めたり、瞼を閉じて目を使わないようにしましょう。

ホットタオルで目の周辺を温める

一旦休憩を入れた際に、ホットタオルで目の周辺を温め血流を良くしてあげることも効果的です。温めることは血管を広げることが出来るので血液の循環が良くなります。

ホットタオルは、水で濡らしたタオル硬く絞って、ビニール袋やラップで包み、電子レンジで30~1分程チンすれば出来ますし、ドラックストアなどでホットアイマスクを購入するのも良いです。ホットアイマスクを常備しておけば、ちょっと疲れたかなと思った時に使用できるのでいつでもどこでも使用することが出来ます。

深呼吸

深呼吸すると血管内に酸素を送ることが出来ますので、脳内や目の周りなど酸素不足になっている場所へ十分な酸素を送ってあげることができます。深呼吸なら作業途中でも手軽に取り入れることが可能ですので、心がけてみましょう。15分に1セット程度深呼吸をしてあげることが理想です。

ゆっくりと3秒かけて鼻から酸素を吸い込み、7秒かけてゆっくりと口から二酸化炭素を吐き出します。これを3~10回繰り返すとベストです。

カフェインを控える

コーヒーやお茶に含まれているカフェインは、神経を高める作用があります。そのため、神経を刺激しやすくなってしまいますので、カフェインの摂取を控えてみることも良いでしょう。コーヒーが大好きで控えることが難しいという方は、カフェインレスのコーヒーも販売されていますので利用してみてはいかがでしょうか。

目の周りのマッサージ

目の周りのマッサージやツボ押しをすることで血流を良くしたり、筋肉の緊張を和らげることが出来ます。

薬指で目の周辺を優しくタッピングするようにマッサージしていきます。マッサージなので、気持ちよさを求め圧を入れる人がいますが、強い刺激は逆効果になりますので、強く押しすぎたり、こすったり、叩かず、優しく指の腹を置いてあげるイメージで行ってください。

〇晴明(せいめい)

晴明というツボは目頭の内側にある凹みの部分です。

片方の手の親指と人差し指で、両目の目頭の内側にある凹みを押さえていきます。ちょうど鼻を挟みこむようなイメージです。ツボ押しの場合は、力を入れすぎず、気持ちのいい程度で止めるようにしましょう。

この時、目をギュッと強く閉じたり、視線を上下左右に動かしながらツボを押していくとより効果的です。

〇客主人(きゃくしゅじん)

客主人は、頬骨を耳側に向かってなぞっていき、凹んだ部分です。

凹んだ部分に人差し指を置いて、ゆっくりと円を描くように圧を加えていきます。こちらも晴明同様に、力を入れすぎず、気持ちのいい程度の圧で行ってください。

〇風池(ふうち)

風池は首の後ろにあり、髪の生え際のくぼんだ部分です。基本的に人差し指で圧を加えていきますが、両手で頭を後ろから包み込むようにすると押しやすくなります。

ツボを押しながら、小刻みに動かすことでツボにより刺激を与えることが出来るのでその分効果も期待できます。頭全体を包み込むようにする場合は、頭皮のマッサージも一緒にできるので、ツボを押した後はスッキリした気分を感じることが出来るでしょう。

上記で5つの解消法をご紹介しましたが、すぐに対応できない場合もありますよね。その際は少しでも目の負担を軽減するためにできる対処法から始めましょう。

ディスプレイの明るさを調整

ディスプレイが明るすぎる、暗すぎるといったことはありませんか?目の負担を最小限に抑えることができる明るさは、周りの環境と同じ明るさです。周りの明るさと比べて自分のディスプレイが明るすぎないか確認をして微調整を行うことをおすすめします。

PCディスプレイの場合は、真っ白な画面を開き調整するとしやすいです。真っ白な画面を表示するにはワードやノートを開くと簡単です。

ディスプレイへの映り込みを少なくする

光や照明の関係でディスプレイに自分の姿や背景が映り込んでいる場合、画面が見づらくなるのでより目を凝視して画面を見つめることになります。ディスプレイに映り込みをしないためにも、光や照明を調整したり、映り込み防止のフィルターを張ったりと対策を取ってみましょう。

ディスプレイの位置

ディスプレイの位置は目に負担を掛けるうえに、肩こりや首コリを引き起こしてしまいます。見上げすぎず、見下ろしすぎない位置へと移動したり、椅子や机の高さを変えるなどして調整してみましょう。一般的にはディスプレイから目の位置まで40cm程度離れていると良いと言われています。

普段の生活から心がけたい5つのこと

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目の下の痙攣が起こった際の対処法はご説明しましたが、最も重要なものは日頃の心がけです。日々の生活を見直すことで目の下の痙攣に悩まされずに快適な毎日を過ごすことが出来ます。

睡眠時間をしっかり確保する

睡眠不足に陥ってしまうと、1日の目の疲れをしっかり回復することが出来ずに疲労がどんどん溜まっていきます。そのため、十分な睡眠を確保する必要があるのです。睡眠時はカーテンをしっかり閉めて光を遮断することが大切になります。日中など明るい時間に睡眠をとる場合はアイマスクを使用して光が目に届かないように心がけましょう。

質の良い睡眠をとるためにも、就寝するギリギリまでスマホやPCTVを利用せず、寝る1時間前くらいから間接照明に切り替え光を抑えてあげると良いです。

ストレスや疲労を軽減する

日々ストレスが体に溜まってしまうと、筋肉が常に緊張している状態に陥ったり、血行不良を引き起こします。そのため、運動やディスプレイを使用しない趣味を見つけて息抜きをすることが大切です。運動は激しいものではなく、軽いストレッチやウォーキングでも問題ありません。たまには、ゆっくりと入浴することも疲労軽減やストレス解消になりますので、あまり外に出かけたくないという人にはオススメです。

バランスの良い食事を摂取する

目の疲労を回復するにはバランスの良い食事を心がけることも重要になります。特に目の疲労回復に良いとされる成分と食材は以下です。普段の食事の中で上手に取り入れて目にしっかりと栄養を送ってあげましょう。ただし、偏る程に摂りすぎるのはよくありませんので、他の栄養バランスも考えて取り入れるようにしてください。食事で摂ることが難しい人はサプリメントを利用することも良いです。

・ビタミンB1:筋肉の疲労回復

乾燥大豆、ウナギの蒲焼・焼きのり、煎りゴマ

・ビタミンE:血行促進

焼きたらこ、モロヘイヤ、オリーブのピクルス、大根の葉

・ビタミンB2:視力回復

豚レバー、鶏レバー、牛レバー、うずら、魚肉ソーセージ

・ビタミンA:目の老化防止

鶏レバー、ぎんだら、あなご、しそ、モロヘイヤ、ニンジン

適度な運動をする

適度な運動をすることはストレス発散にもなりますし、筋肉の緊張を和らげたり、血行促進にもなります。ウォーキングやストレッチ、ゆっくりとしたヨガ、水泳などがオススメです。

目のストレッチをする

目のストレッチをすることで、目の周りの筋肉をほぐすことが出来て目の疲労回復やリフレッシュ効果が期待できます。

簡単な目のストレッチは2つです。

1.まぶたをギュッと閉じて、パッと開くという動作を数回繰り返し、その後目を左右上下に動かします。最後は目を右回りに1回、左回りに1回円を描いて終了です。

2.遠くのもの(約3メートルより先)を見てから、近くのもの(30㎝程度)を交互に見ていきます。これを20回程度繰り返してください。

この2つのストレッチを1日に数回取り入れるとよいでしょう。

目の疲れは目元全体を老けさせる!早めに専門医を受診しよう

目の下の痙攣が続くとそれだけ目の疲れが溜まっています。そうなると痙攣だけでなく、目の下のクマやシワを作ることにもなりかねません。どんどん目元から明るさがなくなり、老け顔やどんより暗い印象の顔になってしまいますので、しっかりと日々のケアが必要になります。

前項でご紹介した対策や予防策は、痙攣はもちろんのこと目の下のクマやシワの予防にも効果的です。そのため、目元全体のケアを同時に出来ます。

目の下の痙攣は疲れ目などが原因とされるため、ほとんどが一時的に治まりますが、今回ご紹介した対処法や予防法を試しても長期間続いたり、どんどん症状が重くなっている場合は、一度眼科を受診することをおすすめします。専門医を受診することで疲れに効果的な薬やサプリを処方してもらえますので、自宅ケアより短期間で改善も見られるでしょう。

疲れ目を改善できればクマやシワの改善も期待できますが、クマやシワだけでも早く治したいという方は皮膚科や美容皮膚科を受診して治療を受けてください。

目の疲れは、目に見えるものではありませんので、自分の思っている以上に負担がかかっています。痙攣の症状が出るようになってから対策を取るのではなく、スマホやPCを使用し始めるころからケアをはじめることが大切です。目元の印象は顔や自分自身の印象を決めるとても大切なものですので、早め早めの対策と予防でパッと明るい目元を保ち続けましょう。

「目の下の痙攣」について
まずは専門医に相談する