色素沈着による目の下のクマを解消する方法

2020/10/30

  • 目の下のクマ

寝てもマッサージしてもなかなか消えない頑固なクマ。 もしかしたらそのクマ、色素沈着による目の下のクマかもしれません。 この色素沈着が原因となって現れるクマは「茶クマ」と呼ばれています。 今回は、色素沈着による目の下のクマを解消する方法を紹介します。

監修
恵比寿美容クリニック
理事長 堀江 義明

ドクター紹介

色素沈着による目の下のクマのメカニズム

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一言とでクマと言っても、原因によって大きく3種類に分けることができ、その中でも色素沈着による目の下のクマのことを「茶クマ」と呼びます。「茶クマ」は、目の下だけでなくまぶたや目の周りが全体的にくすんでしまうケースもあります。これら茶クマの正体は、「シミ」や「くすみ」で、紫外線を長時間浴びたり、目をこすることで目の周りの皮膚に色素沈着が起こります。この色素沈着ができるメカニズムは、一体どのようになっているのでしょうか?

 摩擦が原因で起こる色素沈着

目の周りの皮膚は、他の部位に比べて大変薄くなっており、乾燥もしやすく刺激にとても弱い部分なのです。ですので、洗顔時に強く洗いすぎたり、目がかゆいからと言って強くこすってしまうと、思っている以上に目もとに刺激を与えてしまいます。肌は刺激を受けると防御反応でメラニンを作り出してしまうため、メラニンが溜まりやすくなり、茶クマとなってしまいます。

 ストレスや紫外線からくるターンオーバーの乱れ

正常な肌は肌が再生する際に、古い角質と一緒にすでにできてしまったメラニン色素を一緒に押し出してくれます。しかし、ターンオーバーが乱れるとメラニン色素がうまく排出されず、皮膚に残ってしまい色素沈着となります。ターンオーバーが乱れる原因としては、紫外線の浴びすぎやストレスなどがあげられます。

茶クマを消す方法

茶クマは、目の下にだけ過剰にメラニンが作られて留まっている状態で、わかりやすく言うと目の下だけ日焼けしたような状態になっているのです。ですので、茶クマを追い出す方法は、美白とターンオーバーを整えメラニンを垢として剥がしてしまうことなのです。こちらでは、自宅でできる茶クマを消す方法を紹介します。

 薄い目の下を「ビタミンC誘導体」で支え目立たなくさせる

定番の美容成分であるビタミンCは、不安定で化粧品などへの配合が難しかったのですが、それを改良させたものが「ビタミンC誘導体」です。「ビタミンC誘導体」には、メラニン色素の生成を抑制し、できてしまったシミを薄くする作用があります。他にも、コラーゲンを増やす作用や、肌のターンオーバーを促し、新しく綺麗な肌を生み出す作用もあります。

 美白化粧品でケア

増え続けるメラニンにストップをかけるため、普段から美白化粧品を使って予防するのも効果的です。一番美白に有効的な成分は、「肌の漂白剤」と呼ばれるハイドロキノンです。ただし、ハイドロキノンを使用する場合はいくつか注意点があります。ハイドロキノンは非常に強い成分なので、人によっては刺激を感じ炎症を起こしてしまうケースもあります。目の下に刺激を与えてしまうと逆効果になってしまうので、使用する場合は慎重に試すようにしてください。ハイドロキノンは濃度が高いからといって効果が高まるとは限らないのでその点も注意しましょう。また、ハイドロキノンは不安定で酸化しやすい成分です。開封後は冷暗所で保管し1ヶ月程度で使いきるようにしてください。長期使用で白斑を引き起こすケースもあるようなので注意しましょう。ハイドロキノンは、効果が出やすい分、副作用のリスクも伴いますので使用上の注意を必ず守るようにしましょう。

 セラミドを増やして肌水分量UP

茶クマを追い出すためには、ターンオーバーを整えメラニンを垢として剥がしてしまうことなので、ターンオーバーの維持は重要です。そこで欠かせないのが、肌水分量です。色白で肌が綺麗な人というのは、肌水分量が高い人なのです。肌水分量はセラミド量で決まるのですが、目の下は毎日の洗顔、クレンジングで簡単に不足して乾燥してしまいます。ですので、ヒト型のセラミドを補って、角質層の保水性を維持するなどセラミドを意識したケアを行いましょう。

より早く消したいなら美容皮膚科へ

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より早く茶クマを消したいなら美容皮膚科での治療が一番です。ここでは、美容皮膚科で行われる治療をいくつか紹介します。

 レーザートーニング(スタックトーニング)

レーザートーニングは、肝斑の治療に用いられることが多いですが、茶クマにも効果を発揮します。特殊なレーザーを茶クマ部分に照射することで、メラニンの過剰生産を抑制し、色素沈着の悪化を防ぎ改善します。治療後は多少赤みがさす程度でダウンタイムはほとんどなく、お化粧もすぐにできます。

 ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、肌に残っている古い角質を取り除くことができます。古い角質が除去されることで、美肌効果とターンオーバーのサイクルを正常化することが可能になります。自宅でもできる商品も販売されていますが、目の下の皮膚はとても薄くデリケートなため、クリニックで行うことをオススメします。

 血流改善ガス治療

血流改善ガス治療は、妊娠線や目の下のクマの治療として、フランスや韓国で行われていました。茶クマ部分に血流改善ガスを注入することで、注入した部分の血流が改善し、皮膚の代謝がアップします。また、炭酸ガスによって皮膚に一時的なダメージを与えることで、皮膚の再生能力が活性化され、コラーゲンの産生も高まります。その結果、皮膚の再生力が高まり、茶クマが改善されるのです。薬剤を使わないので、副作用の報告もほとんどないため安全性が高く、治療時間も10分と短いため、身体にかかる負担も少ないです。また、治療後に傷痕が残ることもありません。

日頃から気を付けたいポイント

目の下をこすったり、強く押したりすることが茶クマを発生させてしまう1番の原因です。目をこする癖のある方は意識して止めるようにし、アトピーや花粉症でどうしてもかゆくてかいてしまうという方は茶クマを防ぐために病院で治療しましょう。また、毎日のクレンジングや洗顔も目元をこすったりすることは禁物です。目元のメイクを落とすには目もと専用のリムーバーを使ってやさしくふき取って落とし、顔を洗う時もこすらないように優しく洗いましょう。そして最後に、やはりどんな対策やケアをしても、生活習慣が乱れていては治るものも治りません。バランスの取れた食事、十分な質の高い睡眠とストレス軽減、適度な運動を心がけて、茶クマのない明るい素顔を取り戻しましょう。

「色素沈着によるクマ」について
まずは専門医に相談する