なんとかしたい!5つの妊娠線を消す方法

2020/08/12

  • 妊娠線・肉割れ
blank

すでに定番となっている妊娠中の妊娠線予防ケア。しかし、どれだけ丁寧に一生懸命予防ケアを頑張っても妊娠線ができてしまうことがあります。「妊娠線は頑張った女性の勲章」と言われることもあり、確かに出産を経験した女性にできるものなのでそう言われればそうかもしれません。しかし、キレイなママを目指す女性の中にはできれば妊娠線は消したいと願う方が多いのではないでしょうか。今回はそんな妊娠線に悩む女性の皆さんに妊娠線を目立ちにくくする5つの方法を紹介したいと思います。

blank

監修
恵比寿美容クリニック
理事長 堀江 義明

ドクター紹介

妊娠線ができるメカニズム

皮膚は大別すると3つの層で構成されていて一番表面にあるのが柔軟性のある「表皮」です。次の「真皮」とその下の「皮下組織」は表皮ほどには柔軟性がなく、急激な伸びには対応できません。

そのため、妊娠によって大きくなるお腹や胸、ヒップや脚などの部分の真皮や皮下組織の一部はスピードについていけずコラーゲンや弾性線維が断裂してしまいます。断裂した部分から毛細血管が透け、赤紫色の妊娠線が現れます。これが妊娠線のできるメカニズムです。

妊娠線は痛みはありませんが、触ると周囲の皮膚より少しへこんでいるのがわかります。また、妊娠線の現れる場所は個人差があり、妊娠線の様子もシマシマ模様だったり、稲妻のような妊娠線だったり様々です。

妊娠線のできる原因

妊娠線のできる原因は大きく分けて2つあります。1つ目の原因は急激な体重の増加による皮膚の伸びです。妊娠中は胸が豊かになり、急にお腹が大きくなるにつれてそれを支えるためにお尻や脚もふっくらしてきます。

そのため、その部分の皮下組織の中にある脂肪細胞が急激に大きくなってしまいます。ゆっくりと徐々に大きくなる場合は真皮も皮下組織も一緒に伸びることができますが、妊娠中は急激に大きくなってしまうために伸びについていけない真皮や皮下組織の一部であるコラーゲンや弾性線維が断裂してしまい、妊娠線が現れてしまうのです。特に医師が提示した基準の体重より増加してしまった場合は、より急激に脂肪細胞が大きくなってしまい妊娠線ができやすくなるため注意しましょう。

2つ目の原因はステロイドホルモンの影響です。妊娠中に増加するコルチコステロイドというステロイドホルモンには肌のターンオーバーの働きを抑制する作用があります。

通常皮膚はターンオーバーという新陳代謝を通して日々生まれ変わっていますが、このステロイドホルモンの影響でターンオーバーの働きが抑制され、コラーゲンの生成も抑えられてしまいます。そうすると肌は徐々に弾力を失い伸縮性も低下し、肌そのものも弱くなってしまうため、妊娠中はいつも以上に皮膚が断裂しやすい状態になっているのです。

妊娠線には種類があるって本当?

どれも同じに見える妊娠線ですが、新妊娠線と旧妊娠線の2つの種類に分けることができます。

新妊娠線とは妊娠中に出来た一般的な妊娠線のことです。大きくなるスピードについていけなくなった真皮や皮下組織の一部であるコラーゲンや弾性線維が断裂し、跡として残ってしまうものです。毛細血管の色が透けて見えるため赤紫色、または赤茶色をしているのが特徴です。

旧妊娠線とは時間が経過してしまった妊娠線のことです。赤紫色や赤茶色だった新妊娠線が退色して、銀白色の線に変化、シワのような感じになっているのが特徴です。新妊娠線から旧妊娠線に変化することで徐々に目立たなくはなります。

産後に妊娠線は消える?

妊娠線はお腹や胸、太もも、お尻、二の腕などにできやすく、妊娠中にむくみやすいふくらはぎにもできるケースがあるようです。妊娠線ができる確率は妊婦の50%とも80%ともいわれており、頑張ってケアをしていてもできてしまう場合もあります。

妊娠線はお腹が大きくなり始める5~7カ月頃からできる人が多く、1本しかできない人もいれば十数本もできてしまう人もいます。その後、妊娠中にできてしまった赤紫色、または赤茶色の新妊娠線が時間経過とともに旧妊娠線へ変化していきます。

しかし、真皮にできた傷やダメージは治りにくいため、できてしまった妊娠線は自然に消えることはありません。それでは妊娠線を目立ちにくくする方法はないのでしょうか?

妊娠線を目立ちにくくする5つの方法

産後に痕となってしまった妊娠線を目立ちにくくするためには、いくつかの方法があります。こちらでは5つの方法を紹介します。

blank

瘢痕修正術

形成外科などで妊娠線が出来ている部分を切開し、亀裂を起こしている部分を縫合して細い線状の傷に変える方法です。瘢痕修正術はいくつかの術式があります。

妊娠線部分(瘢痕)を切り取り、一本の細い線にする方法
妊娠線のでこぼこした部分を切り取り、その部分を再び縫合して1本の細い線の跡に変えていく方法です。

Z形成術
妊娠線部分(瘢痕)を切り取ります。そのまま縫い合わせるのではなくより目立ちにくくかつ、皮膚のひきつれを改善するためにZの形に切れ目を入れ、上下を入れ替えて縫い合わせる術式です。

W形成術
皮膚に切れ目を入れて、ジグザクに縫い合わせます。傷跡としわの方向が一致するため、この中では一番目立ちにくく、かつ皮膚も動きやすくなります。

瘢痕修正術では妊娠線が完全に消えるわけではなく、傷の幅を変えて限りなく目立たなくさせる方法だといって良いでしょう。傷の状態や細菌感染の有無など術後の観察も必要になり、傷口が治癒する過程で若干かゆみが出る場合もあります。また医師によって仕上がりがかなり変わってくるので慎重に病院を選ぶ事をおすすめします。

ダーマローラー

長さ1.2mm位のとても細い針が数百本刺さっている専用のローラーを使用する方法です。妊娠線の部分を清潔な状態にして針のついているローラーを患部の上で転がすことで、表皮や真皮に無数の針穴が開き、その傷を治そうとする肌の自然治癒力を利用した治療法です。

もともとは毛穴の引き締め、ニキビ跡やシミに効果があるとされていましたが、近年では産後の妊娠線の治療に用いられることが多くなっています。ダーマローラーはとてもシンプルな施術方法で一回の治療でお肌が入れ替わったと効果を実感できます。

ただし、デメリットとしてお肌に穴をあけるため痛みとダウンタイムがあります。また、クリニックではなくご自身でダーマローラーを利用する場合、雑菌などが入らないようにしっかり自分で管理をしないといけません。安全性や衛生状態の良いものを選んで購入、しっかり衛生管理して使用するようにしましょう。

フラクショナルレーザー

妊娠線ができている部分に微小なスポット状のレーザーを当てることで、真皮や皮下組織を再生させて新しく入れ替えるといわれている治療法です。画期的な肌の再生法といわれており、コラーゲンの再生や皮膚の引き締め効果もある為、妊娠線をより目立たなくさせる事に加えて、シワや毛穴開き、ニキビ跡のクレーターなどの改善にも使われることが多いです。

また、フラクショナルレーザーを当てた部分の真皮層ではコラーゲンが劇的に増殖するのでお肌にハリも生まると言われています。よって妊娠線の治療プラスお肌の保湿や滑らかさを手に入れることに繋がります。

妊娠線の範囲にもよりますが、一回につき5分~10分ほどで施術が終了するので手軽に受ける事ができるのも魅力です。ただし、目立ちにくくするためには回数が必要となり、その分高額になる可能性があるということと、レーザーによる火傷のリスクがあることがデメリットとなります。

また、施術を行う医師の腕によっても差が出てしまいます。施術を受ける場合はしっかり事前リサーチをして信頼できるクリニックを選び、カウンセリングを受けて回数や出力、料金を確認してから施術に臨んでくださいね。

炭酸ガス治療

真皮部分に炭酸ガスを注入することで注入した部分の血流が改善され皮膚の代謝が上がります。また、炭酸ガスによって皮膚に一時的なダメージを与えることで皮膚の再生能力が活性化され、コラーゲンの産生が促進されます。デメリットとしてはレーザーと同じようにやはり回数がかかってしまうことです。

しかし、レーザー治療のように肌の外側からのアプローチではないので火傷を負ってしまうなどといったリスクはありません。他にもレーザー治療やクリームなどは薄い妊娠線には効果があり、ひどい妊娠線の場合は効果が不十分なケースが多いですが、炭酸ガス治療は真皮の部分に直接アプローチをする為、軽い症状だけでなくひどい妊娠線にも非常に効果が高いです。

ダウンタイムも少なく薬剤を使用しないので副作用の心配もなく安心して施術を受けることが可能です。

サーマクール

サーマクールとは肌の深部まで到達する高周波RF(ラジオ波)と呼ばれる熱エネルギーを当ててコラーゲン繊維の修復と再生を促し、新しい皮膚に入れ替えるという治療法です。妊娠線ができている部位に照射することで熱エネルギーの作用によりコラーゲンの生成量が増加し、断裂した真皮と皮膚組織が再生するため妊娠線の改善が期待できます。

肌を軽い火傷にさせる施術のため、痛みが心配な方もいらっしゃると思いますが、CPTという最新機器では従来よりも少ない痛みでサーマクールの施術を受けることが可能です。CPTは照射する際に皮膚を振動させて痛みを感じにくくする作用があるため、痛みが苦手な方には最適といえます。

患部の状態や肌質によっては痛みが出ることも稀にありますが、そういった場合は麻酔を使って痛みを抑えます。さらにサーマクールは色素沈着の影響を受けないという利点もあり、妊娠・出産でたるんでしまった皮膚を引き締め、収縮させる作用や美肌効果もあります。

ただし、サーマクールはゆっくりと時間をかけてコラーゲンを再生させる方法になるため、効果があらわれるまでに3ヶ月~半年程かかります。

まとめ

この様に妊娠線を目立ちにくくする方法は様々です。

妊娠線治療を検討するには自分の妊娠線がどのような状態なのか知ることが第一歩となりますので、専門クリニックなどでカウンセリングを受けて妊娠線の状態を把握したうえで治療を選択することをお勧めします。

「妊娠線を消す方法」について
まずは専門医に相談する