妊娠線(肉割れ)は産後に消える?消えない?根本から悩みを解消するための方法とは

2021/02/10

  • 妊娠線・肉割れ

産後には、お腹にたるみが残ってしまいがちです。たるみと一緒に妊娠線(肉割れ)ができてしまうと、「なんとかして改善したい」という気持ちになるものです。今回は、産後の体にできたスジを解消する方法についてお伝えしていきます。

監修
恵比寿美容クリニック
理事長 堀江 義明

ドクター紹介

妊娠線(肉割れ)ができる原因

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妊娠中にお腹が大きくなってくると、皮膚が引き伸ばされます。皮膚は外側から順に「表皮」と「真皮」があり、さらに奥には「皮下組織」があります。表皮は柔軟性があるので、伸長に対応して伸びることができますが、真皮は伸長によって断裂してしまいます。このように、皮膚の伸長に伴う断裂によって肉割れできることから、妊娠線は「ストレッチマーク」とも呼ばれています。スジ模様ができるのは、断裂した真皮が表皮から透けて見えることが理由です。妊娠中にできるお腹の妊娠線のほか、肥満や急激な体重増加が原因で脂肪がつきやすいお尻、太もも、ふくらはぎ、胸などに肉割れが生じることもあります。スジがあることによって腕や足を出す服装を避けたり、温泉や海に行けなかったりと、さまざまな場面で制限が生じることも少なくありません。

妊娠線(肉割れ)は産後に消える?

産後になれば妊娠線(肉割れ)が治るとお考えの方もいますが、実はそう簡単に消えるものではありません。妊娠によって一時的に皮膚が引き伸ばされるだけで済むのではなく、真皮に断裂が生じてしまっている状態では、なかなか痕が消えないのです。

妊娠中は毛細血管の色が透けて赤紫色がかったスジができ、よくミミズ腫れやスイカの模様などに例えられます。産後は白いスジに変わっていくため、妊娠中よりは目立たないと感じる方が多いでしょう。しかし、妊娠線(肉割れ)が白くなっても、肌にデコボコが残ってしまいがちです。完全にはスジが消えないため、出産前のように肌を露出するようなファッションを避けて隠す方も少なくありません。産後に体重が落ちても、妊娠線(肉割れ)による真皮の裂けが元に戻るわけではなく、多くの方を悩ませる原因になっています。

妊娠線(肉割れ)の予防的ケア

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妊娠線(肉割れ)のケアとしては、「予防」が肝心になります。妊娠中には母子の健康を保つ上でも体重管理が重要となりますが、妊娠線の予防という目的でも、体重の増加には気をつける必要があります。

もともとの体重にもよりますが、BMIが「普通」や「やせ」に該当する方では、妊娠中の増加体重が12kgを超えないようにすることが目安となります。妊娠中は肌が乾燥しやすくなるため、クリームやオイルを使って保湿することで皮膚の断裂を防ぐ方もいます。妊娠線(肉割れ)ができないように気をつけて過ごしていても、臨月に入る頃にスジができてしまうことはありますが、できる限りの対策をしておくことが大切です。

産後に妊娠線(肉割れ)を治療する方法

妊娠線(肉割れ)は真皮の断裂という皮膚の変化によってできるものであるため、産後に医療機関で治療を受けることも可能です。

ただし、よく用いられるレーザー治療では真皮を再生させることが難しく、さらにやけどのリスクもあるなど、利点の反面、欠点も多くあります。

当院では、海外で妊娠線の治療に用いられていた炭酸ガスを導入しており、「血流改善ガス治療」によって、産後の妊娠線(肉割れ)の改善を期待することができます。極細の針でガスを真皮に注入すると、血流促進の改善を期待できるとともに、肌の代謝が高まる効果が期待することが可能です。また、ガスが一時的に与えるダメージによって、コラーゲンの産生を促進させるという側面もあります。レーザー治療とは異なり真皮に直接作用するため、妊娠線(肉割れ)をより効果的に治療することができるのです。治療の対象となる産後の妊娠線(肉割れ)には、次のようなタイプが挙げられます。

・お腹にまだらになった模様や縦線がある
・お尻に白色のスジがある
・太ももにミミズ腫れのような跡がある
・ふくらはぎに赤紫色のスジがある

治療にかかる時間は約10分となっております(※注入箇所や量で個人差が出る可能性あり)。再び肉割れができたときは、新たにできたものであるため、治療後も急な体重増加を防ぐなどの対策を心がけることが望ましいです。

産後に残った妊娠線(肉割れ)が消えないことで諦めている方は多いですが、治療の余地は十分に残されています。悩みを解消するために、血流改善ガスを使った治療を検討してみることも選択肢のひとつです。

「産後の妊娠線対策」について
まずは専門医に相談する